プロジェクト管理
要員計画・リソース平準化
Resource Leveling
要員の負荷を均し、遅延プロジェクトへの安易な増員がむしろ遅れを招く構造を示す考え方。
複数の作業が同じ担当者を取り合うと、どちらかが待たされる。負荷が偏らないように作業の順序や担当を調整するのが要員平準化である。
遅延したプロジェクトに人を増やして立て直そうとする判断は多いが、新しく入った人員が状況を理解し戦力になるまでの時間と、既存メンバーが説明に取られる時間を差し引くと、投入直後はむしろ生産性が落ちる。
よくある誤解
人を増やせば遅れを取り戻せると思われがちだが、終盤に近いプロジェクトほどこの判断は裏目に出やすい。増員した人員を戦力にするまでの立ち上げコストと、既存メンバーが説明に割く時間を合わせると、投入直後の生産性はむしろ落ちる。遅延の立て直しでまず検討すべきは増員より、範囲を削るか、クリティカルパス上の待ち時間を削れないかである。
関連する用語
クリティカルチェーン法
人員の取り合いまで考慮したスケジュール短縮技法。バッファを工程の末尾にまとめて持つ。
クリティカルパス
全体の期間を決めている作業のつながり。ここが延びると必ず全体が延びる。
ファストトラッキング
工程を短縮する二つの技法。人を増やすか、本来は逐次の工程を並行させるかで手段が違う。
人月
作業量を「1人が1ヶ月働く量」で表す見積単位。人数と期間は単純に交換できない。